Core Web Vitals (CWV)
Core Web Vitals(CWV)は、ウェブサイトのユーザー体験を測定する指標のセットです。Googleはこれらの指標を検索結果のランキングに使用するため、最適化することはオーガニックトラフィックを増やす上で重要です。
なぜCWVが重要なのか
より良いユーザー体験: 読み込み速度の向上とスムーズな操作性が、ユーザーの満足度を高めます。
検索エンジンランキングの向上: CWVが良好なウェブサイトは、検索結果で上位に表示されやすくなります。
ただし、Search Console の Core Web Vitals レポートやサードパーティツールで良い結果を得たとしても、それが Google 検索結果で上位にランク付けされることを保証するわけではありません。優れたページ体験には、Core Web Vitals のスコアだけでは不十分です。これらのスコアは、サイト全体のユーザー体験を向上させるための指標であり、SEO のためだけに完璧なスコアを追求することは、最適な時間の使い方とは言えないかもしれません。
引用元:https://developers.google.com/search/docs/appearance/page-experience
つまり、CWVのスコアと検索結果のランキングは必ずしも連動しているわけではなく、あくまで部分的な要素ということです。
CWVを構成する3つの指標
Largest Contentful Paint (LCP): ページの主要なコンテンツがどれだけ速く読み込まれるかを測定します。
Interaction to Next Paint (INP): ページがユーザーの入力にどれだけ速く反応するかを測定します。
Cumulative Layout Shift (CLS): ページの読み込み中にコンテンツがどれだけ移動するかを測定します。
CWVはどのように計測されるか
各指標の最終スコアは、サイトのパフォーマンス分布の 75パーセンタイル(*) に基づいて算出され、以下の範囲に応じて「良好(Good)」「要改善(Needs Improvement)」「不良(Poor)」の評価が与えられます。
(*)しきい値に関する詳細はこちらも参照ください。
Largest Contentful Paint (LCP)(最大視覚コンテンツの表示時間)
「良好(Good)」:2.5秒未満
「要改善(Needs Improvement)」:2.5秒以上 4秒未満
「不良(Poor)」:4秒以上
Interaction to Next Paint (INP)(次のペイントまでの応答時間)
「良好(Good)」:200ミリ秒未満
「要改善(Needs Improvement)」:200ミリ秒以上 500ミリ秒未満
「不良(Poor)」:500ミリ秒以上
Cumulative Layout Shift (CLS)(累積レイアウトシフト)
「良好(Good)」:0.1未満
「要改善(Needs Improvement)」:0.1以上 0.25未満
「不良(Poor)」:0.25以上
CWVをどのように改善するか
画像を最適化する:品質を損なわずに画像を圧縮する。
JavaScriptとCSSを最小化する:ページの読み込みに必要なコード量を減らす。
ブラウザキャッシュを活用する:静的なリソースをローカルに保存し、読み込み時間を短縮する。
重要なリソースを優先的に読み込む:最も重要なリソースを先にロードする。
レイアウトのズレを防ぐ:ページのレイアウトを慎重に設計し、予期しないズレを回避する。
CWVを計測するツール
Browsi: サイトの最適化について詳しく知りたい場合は、アカウントマネージャー(AM)にお問い合わせください。特に、他のツールがサイト全体や個々のサイトを分析するのに対し、Browsiはレイアウトごと(*)にサイトをセグメント化するため、より具体的で実用的な比較が可能になります。
(*)例えば、記事ページと画像ページを分けて取りたい、などのご要望に応えられます。
Google Lighthouse: Chromeの拡張機能として、またはChrome DevToolsを通して。
CWVの関連指標
同じGoogleツールで測定され、CWVに加えて一般的に最適化される他の指標がいくつかあります:
Total Blocking Time (TBT)(合計ブロック時間):ページがユーザー入力に対して応答しない合計時間を測定します。これは First Contentful Paint (FCP) から Time to Interactive (TTI) の間のブロック時間を示します。TBTの改善が必要な場合は、Browsiのアカウントマネージャー(AM)にお問い合わせください。
Time to First Byte (TTFB)(最初のバイトまでの時間):リソースのリクエストが送信されてから、サーバーが最初のバイトを返し始めるまでの時間を測定します。これは ウェブサーバーの応答速度 を示します。
First Contentful Paint (FCP)(最初のコンテンツの表示時間):ユーザーがページにアクセスしてから、テキスト、画像(背景画像を含む)、<svg>要素、白以外の<canvas>要素 などのコンテンツが画面に表示されるまでの時間を測定します。